28日から29日朝にかけて県内に降った大雨で、出水市では側溝に転落した男性が死亡したほか、阿久根市では住宅が床上まで浸水する被害が出ました。
警察によりますと、29日昼前、出水市上大川内の側溝に、近くの無職、井上勇さん(80)が転落しているのが見つかりました。
井上さんは病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
発見現場からおよそ30メートル上流には滑ったような跡も見つかっていて、井上さんは誤って水路に転落し流されたものとみられています。
一方、阿久根市大川では29日午前2時40分頃、側溝から水があふれ出し、近くの住宅1棟が床上浸水したほか、倉庫1棟と空き家1棟にも浸水の被害が出ました。
またJR肥薩線と指宿枕崎線の一部の区間が始発から一時運行を見合わせました。
鹿児島地方気象台によりますと、県内各地の1時間雨量は紫尾山で71.5ミリ、さつま柏原で63ミリ、大口で52.5ミリなど5月としては観測史上最高を記録しました。
各地に出されていた土砂災害の警戒情報はすべて解除されましたが、これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害が発生する恐れがあります。引き続き十分に注意してください。
KTSニュース
県では毎月29日を「かごしま畜産の日」として、県内産の畜産物の消費拡大を図っていますが、29日鹿児島市で行われたキャンペーンでは、家畜のえさの価格高騰に苦しむ生産者が前面に出て、経営危機に対する支援を訴えました。
養豚農家の塗木健作さんは「私たちに言わせると暴騰。支えてください、お願いします」と話しました。
家畜のえさ、「配合飼料」の価格は、1年半前と比べておよそ4割1トンあたりの平均で1万5000円ほど上昇し、原油高による資材や輸送コストの上昇とともに畜産農家の経営を圧迫しています。
29日、鹿児島市で開かれたキャンペーンでは、鹿児島黒牛・黒豚などの試食をお目当てに集まった多くの消費者を前に、生産者が「消費は最大の支援です」と訴えました。
肉用牛農家の中薗勝徳さんは「いつ畜産をやめないといかんのか、というところにきている」と話しました。
JAのアンケートでは、飼料価格の高騰が続いた場合県内の養豚農家のおよそ6割が「経営を中止または縮小する」と回答したということです。
会場では、仮に飼料価格の上昇分を小売価格に反映させた場合、100gあたりで牛肩肉は20円豚ロース肉で12円値上がりするという農林水産省の試算も示され、訪れた人たちは飼料高騰が決して農家だけの問題ではないことを実感しているようでした。
都市と地方の税収格差をなくそうということで始まった「ふるさと納税制度」について、県では市町村とタッグを組んで積極的に都市部からの寄付金を集めようとしています。29日は、その推進協議会が設立され、県庁で総会が開かれました。
総会には県内の市町村長や担当者が出席しました。
会ではまず伊藤知事が「鹿児島を愛する人は全国にたくさんいる。一体となって協力し、取り組みましょう」とあいさつし、規約や活動方針を確認しました。
協議会では、集まった寄付金を県が4割、市町村が6割の割合で配分するほか、都市への専従班やパンフレットなどの経費を県が負担することなどが決まりました。
ふるさと納税制度はまだ課題も多く、どの程度の税収となるのか分かりませんが、県では全国でも最も手厚い体制で取り組むということで、県内の市町村は財政再建の起爆剤になればと期待しています。
この制度で心配されているのはふるさと納税をかたった寄附の強要や詐欺行為の横行です。
寄付するにはまず申し込むことが必要で、県では「申し込みのない人に送金を依頼することはないので注意してほしい」と話しています。
