12人の被告全員に無罪判決が言い渡された志布志事件で、当時、容疑者の検挙に貢献した捜査員が表彰を受けていたことがわかりました。これについて県警察本部の藤山雄治本部長は「無罪判決の確定によって表彰を取り消す考えはない」という認識を示しました。
捜査員の表彰は、きょうの県議会一般質問で共産党の松崎真琴議員が指摘したもので、「無罪判決が出た以上表彰を取り消すべきではないか」と質しました。
これに対し県警の藤山本部長は、無罪判決が出る4年前の2003年に、警部補2人と巡査部長2人のあわせて4人を表彰したことを明らかにした上で「当時困難な捜査に従事した職員の功労に対して表彰を行ったもので、無罪となったことで表彰を取り消すことは考えていない」と述べました。
志布志事件の無罪判決から1年が経過した現在も捜査のあり方が問われ続けているなか、「捜査員の功労に対する表彰と無罪判決は別」とする藤山本部長の見解は議論を呼びそうです。
またきょうの県議会では、鳩山法務大臣が「志布志事件は冤罪と呼ぶべきではない」と発言したことについて、伊藤知事は「『冤罪』という言葉は法令上の用語ではなく様々な意味で使われる。大臣は被告とされた人々の立場を十分に配慮して発言してほしい」と述べました。
