燃料価格の高騰で全国のイカ釣り漁船が18日と19日の2日間、漁を中止しているというニュースをお伝えしていますが、この燃料価格高騰の波紋は遠洋マグロ漁業にも広がっています。業界団体ではマグロはえ縄漁の一部を休漁する方向で検討していて、全国有数の遠洋マグロ船を保有するいちき串木野市の漁業関係者も対応に苦慮しています。
いちき串木野市には現在全国で最も多い55隻の遠洋マグロ漁船がいますが、燃料費の高騰で事業停止に追い込まれた水産会社が出るなど原油高は深刻な影響を及ぼしています。このうち、現在も7隻が大西洋などで操業を続けている島平第1漁業生産組合によりますと、4年前には1キロリットルあたり3万円だった燃料費が現在は4倍の12万円まで高騰していて全ての経費に占める燃料費の割合は45パーセントに上っているということです。また、燃料の高騰に加え、魚の価格の低迷なども経営環境に深刻な影響を及ぼしています。40隻の遠洋マグロ船が所属する鹿児島まぐろ船主協会では現在上部団体の「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」が休漁を含めた対応を協議していることから、今のところ休漁までには踏み切っていませんが、協議の結果を待って今後の対応を検討したいとしています。また、燃料費高騰の影響はカツオの水揚げが盛んな枕崎市の水産関係者にも重くのしかかっています。枕崎市には現在赤道付近の南方海域などを魚場とする一本釣りの遠洋カツオ船が5隻います。そのうち2隻を所有する漁業会社によりますと、1航海に50日前後を要する船の燃料費は2年ほど前と比べ、1キロリットル当たりで2.5倍に跳ね上がったということです。船主は「このところのカツオの浜値の上昇で、なんとかトントンだった採算もこれ以上燃料費が上がると大変」としながらも、休業などの措置には慎重な姿勢を示し、「今は苦しいながらもやっていくしかない」と話しています。
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