高校生や大学生に奨学金を貸し付けている「県育英財団」への返還の滞納額が3億2000万円余りに上っていて、財団では今年度から裁判手続きによる強制執行を利用した回収を始めることを検討しています。
県育英財団によりますと、累積の滞納額は2000年度に3億円台を突破し、昨年度末時点の滞納者数はあわせて1697人滞納総額は3億2367万円余りとなっています。財団では滞納者に対して定期的に電話で督促するなどして滞納の解消を図っていますが、今年度からは返済能力がある人を対象に裁判手続きの支払督促を利用し、強制執行による回収を図ることを検討しています。法的措置を講じることについて財団では「このまま滞納額が増えると奨学金制度自体に影響が出るおそれがあるため」と説明しています。財団は県の出資で1968年に設立された法人で、昨年度は県内の高校に入学した生徒の1割強にあたるあわせておよそ2200人に奨学金を貸し付けています。
